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参考:
「次の」Windows=Vista(ビスタ) と
「64bit」「デュアル・コア」CPU について考える

[ 目  次 ]
・次期Windows
・64bit CPU と デュアル・コアCPU
・買い替え? つなぎ? どうする??パソコン

■次期Windows Vista(ビスタ)
(執筆:2006/1/7)
5年ぶりの新Windows
 2006年末頃に発売されると言われている。
 2001年に発売されて現在も使われている「Xp」から、実に5年ぶりの刷新となる。
 ご存じのように、Xp等Windowsファミリーにはこれまで数々の脆弱性・セキュリティホールが発見・指摘され続け、UpDateと称する修正・補修が繰り返され、また、ほとんど「別物」に中身を入れ替えるに近い大規模修正版:Service Packも2度にわたって配布された(SP1、SP2)。
 また、現在注目のCPU技術である「64bit」や「デュアル・コア」にも対応がなされる。


7種類もある「Vista」
  1)Windows Vista Starter Edition
  2)Windows Vista Home Basic Edition
  3)Windows Vista Home Premium Edition
  4)Windows Vista Professional Edition
  5)Windows Vista Small Business Edition
  6)Windows Vista Enterprise Edition
  7)Windows Vista Ultimate Edition

 ごらんのように、何がなんだかわからない(笑)。
 1)は途上国用? 低性能品。日本では発売されないだろう。
 2)家庭でPCを1台だけ使う人用。これも日本では売らないか。
 3)現在の「Xp Home」と同じ位置づけ。数量的主要製品になるだろう。
 4)5)6)はビジネス用(旧NT、2000、Xp Professional等の後継)。
 4)が標準で現在の「Xp Professional」と同じ位置づけ。
 5)6)はさらに上位の高機能品となる。
 7)は別格で、いわば「マニア」向けといえば良いだろうか。


個人向けの「Vista」
 上記1)〜3)はパーソナルユース(個人向け)。
 現在の「Windws Media Center」の機能(マルチメディア、特に動画の編集等)を内包し、ますます性能と機能が向上。
 それはいいが、安全性と使い勝手がどうなっているのかが気になるところだ。
 詳細は続報を待たねばならないが、日本のユーザーは自動的に3)を買う(買わされる)ようになる、という気がする。


仕事用の「Vista」
 上記4)〜6)は仕事用。だがどう選ぶのか詳しいところははまだ不明。
 これらにどのような「作り分け」がなされているのか、またその機能に応じた価格設定であるのか、等、詳細の続報を待ちたい。


やはり、相変わらずの「巨艦巨砲主義」
 OSやアプリケーションソフトウエアと、ハードウェアとは相乗効果を以て「上へ、上へ」と驀進し続けている。
 つまり、ソフトがハードの高性能を要求し、ハードの高度化がより高性能なソフトを可能とする。(よく言えば)相互作用的な向上(悪口を言えば、ソフトもハードも次々と新しいのを「売らんかな」の過剰な高度化合戦)。
 これを進化とか進歩と呼ぶのかどうか私は知らぬが、かなり多くのユーザーの「必要性」を凌駕する領域に至っており、つまりはオーバースペックな商品の購入(それしかないので買わざるを得ないのだが)=その意味で過剰投資を招いていると言えるのではないか。


発売時期≠導入時期 とすべし!
 日本語版の発売はあるいは2007年(平成19年)初頭になるのかもしれない。
 「初物」が好きなのは日本人の良いところだと思うが、こと「機械モノ」についてはそれはやめておいたほうがいい、とは、私がいつも言っているとおりだ。
 水戸黄門の科白ではないが「まあしばらく様子を見ましょう」(笑)。
 もちろん、個人での場合は、どうぞどうぞ!! その気と予算の許す方は、誰よりも早くすばらしい新しい経験をなさってください。
 ただし、前項で述べたように、新しいOSは(その「最低構成要件」の記述にかかわらず)最新最高最速のPCハードウェアを前提条件として考えられているものなので、そちらのほうもそれなりの準備をしてからでないと意味がないことになるのをお忘れ無く。

64bit CPU と デュアル・コアCPU
(執筆:2006/1/7)

CPUって
 この項では、Central Processing Unitつまりパソコンの中での中央演算素子と呼ばれる約4センチ四方、厚み数ミリで無数の足がはえたチップ(集積回路)のことを指す。
 (注:大型のコンピュータシステムでは、本体装置のハコ全体をCPUと呼ぶことが多い)
 我々が使うパソコンの中には、TVCMもやっていて有名な「Intel(インテル)」という会社の作っているCPUや、あまり有名ではないが、AMD(えー・えむ・でぃー)というところのCPUが入っている場合がほとんどだ。


CPUが「どうなる」のか?
 近年は、速度競争(数百メガ→○ギガヘルツ)の時代(それだけではないのだが略す)。
 最近では「発熱」「消費電力」の問題で、それも行き詰まり状態?
 かなり深い「しくみ」「構造」からの変化が「64bit」と「デュアル・コア」なのだ。
 両方の技術とも、先に挙げたIntel、AMDのCPUメーカー両雄ともに作り、対抗している。


「64bit」CPU
 今までのは「32bit」。それが倍になる。
 簡単に言うと、一度に扱える命令(仕事)の量が倍になる。(それほど単純ではないが)
 当然、CPUへの命令の仕方(仕事の与え方)も違ってくるので、OSやソフトが「64bit」に対応している必要がある。
 (非対応の場合は、命令の解釈しなおし等で遅くなるか、あるいは動かない)
 つまり、今までどおりの「しくみ」よりも、同じ速度で作動させても仕事が速くなる、というわけだ。
 このことは、消費電力や発熱の問題に対しても有効となる。
 次期Windows=Vistaでは(上述の1を除いて)、64bit対応版が用意される。
 このため、今後は「64bit」が市場の大勢を占めていくことになるだろう。


「デュアル・コア」CPU
 デュアルとは「2つの」という意味。コアは「核=CPUの心臓部の回路」。
 つまり、外見ではひとつの容れ物(パッケージ)なのに二つのCPUのナカミが入っている。
 2個のナカミが助け合い補い合いしながら動くので、高速化したのと同じことになる。
 また、消費電力や熱の問題についても有効であるとのことだ。


Windows Vista と 「64bit」CPU、「デュアル・コア」CPU
 「64bit」CPUと「デュアル・コア」CPU、どちらも今年注目されるだろう。
 どっちが「良い」か? …それは目的による。
 消費者にとっては高性能化したうえ選択肢が増えるのはいいことだ。
 (だがそもそも現在ですらほとんどの消費者にとってはPCの性能は必要以上に高性能過ぎて不必要な部分に金を払わされている状態だ。そして、普通に買えるPCには思ったほど選択肢はないのだ)
 次期Windows Vistaは当然のように両方の仕組みに対応し、消費者が金を使うのを助長する構えであることはもはや言うまでもない。


買い換えるのか? 待つのか? どうする、貴社のパソコン

PCの使用期間は中途半端
 以前から唱えているが私はPCの主要用途としての使用期間は2年程度である、と思う。
 しかるに世間では、税務署(財務省)の指導でPCの償却期間(リースも同様)が5年から4年に短縮されただけで、それ以上短くする動きはない。導入して使用する会社の方も、仕方ないと思っているようで、4年間我慢することが多いようだ。
 一方で、安価にPCが買える時代になったためにリースではなく購入する会社も増えている。
 購入の場合のほうが逆にPCの更新が遅れるケースも出そうだ。というのは、リースなら期間満了であきらめて入れ替えをするが、購入だと「壊れてない」「まだ動く」といっていつまでも使い続けるということになる。
 前回の新Windows:つまり現行の「Windows Xp」が出たときにはちょうどPCでの仕事にも馴染み、小規模なネットワーク化がブームを迎えたこともあって(前の「Windows Me」が酷過ぎたせいもあるが)相前後して各社がPCを入れ替えそして増備した。その時期が2〜4年前、ということになる。
 まったく中途半端な時期に重大な決断を迫られることになった、と言えなくもない。


リースの場合
 貴社のPCがリースなら、その期間に従ってそれこそ粛々と事を成さざるを得まい。
 だが、新しいWindowsがもうすぐ出るのがわかっている今…というのは、なんとも歯がゆいものだ。
 割安な「延長リース」などの方法が取れれば、検討してみるのもよい。
 だが、前述のように新Windowsの日本での発売は2006年末か2007年初と予想され、さらに私がお勧めするように「しばらく様子を見」てからの導入ということになれば、2007年中盤のことになる。
 それまで延長リース等でしのげればよいが、それでは間に合わない場合もあるだろう。


購入の場合
 前述したが、リースと違い自社で判断せねばならず、難しい。
 予算と上司の意向によっては不調でもずるずると使い続けている場合もあるだろう。
 年度をまたいだ予算というものは組みにくいものだが、PCシステム更新費用はそれこそ「積み立て」みたいにしておかないと、いざというときに困り果てることになる。


「待てない」時には…(1)新品導入
 どうせ事務用仕事用のPCだ。何ゆえ最新のWindowsが必要だろうか。
 (取引先との関係等で最新Officeは必要になるかもしれないがそれは別途入手できる)
 そう割り切って、この時期であっても新品に入れ替える、という考え方もある。
 当然世間では買い控えが出てくるので、メーカーや販売店が安売り攻勢をかけてくる可能性も大きい。
 割安に新しいPCを手に入れるチャンスととらえることができる。


「待てない」時には…(2)中古品やパーツ交換でしのぐ
 現用のPCが不調で新OSが安定する時期まではもちそうもなく、かと言って新品PCを入れるほどでもない/予算も決断もつかない、という場合がある。
 PCの不調・不安定については、とりあえず診断を。
 システムの不安定が再インストールで治りそうならば、その方向で。
 ハードディスクの不調ならば、交換するという手が。
 各部が不調の時には、間に合わせに安い中古PCを利用することも手だ。
 いずれにしても、現在のデータ等を移行せねばならないので、その意味で割高ではある。


「待てない」時には…(3)NASで不安解消
 はっきりした不調や不安定、故障はないが、PCが古くなってきて万一動作不良やデータ消失となったらどうしよう!という不安がある場合には、データの保全だけでもしておこう。
 NASとはNetwork Attached Strageの略で「ナス」と呼んでいる。
 外見は外付けのハードディスクだが(値段も大して変わらない)、直接ネットワークにつなぐことができる。
 設定にもよるが、ネットワーク内の各PCからはネットワークドライブとして使用できる。
 つまり、気軽に利用することができる、というわけだ。
 (CD-RやMO、テープなどにデータを保存するのは結構面倒で、時間もかかるが)
 また、ソフトによって、自動バックアップなどもとることができる。
 運用方法には工夫が必要だが、古くなってきたPCをかかえる職場にとっては、データ消失の恐怖に対するひとつの手軽なソリューションと言えよう。
 また同時に、運用方法によっては、情報流出防止のひとつの手段としても利用可能だ。
 予算数万円でPC数台=一部署(小規模企業なら丸ごと)の安心が買える。

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